テレビでお馴染みの齋藤孝さんの『速読塾』を読了。
“速読”って事なので、てっきり速読する方法が書いてあるのかと思っていたが、そのナナメ上を行く視点でした。
要約
「インプットして咀嚼してアウトプットする、を即座にできるAランクを目指しましょう!」
というのが、齋藤孝さんの教えです。
各ランクは次の通り。
- Cランク…ただ読んだだけ
- Bランク…読んだら要点をまとめられる
- Aランク…インプットして咀嚼してアウトプットする、を即座にできる
どうやったらAランクになれるのか?
それが、本書の本題。
所感
Aランクになるにはどうすれば良いのか?は、
「とにかく大量のインプットが必要。」
と言うのが、自分なりの解釈です。
整理すると次のような感じ。
- 良質なアウトプットするには、まずは大量かつ良質なインプットが必要。
- 自分の知識量が多ければ、全てを読まずとも、本に書いてある内容をある程度把握できる。(読み飛ばしができる)
- 同じものを見ても、読み方(視点)によって大きくインプットが変わる。= 得る知識が違う(多い)
- 引出しが増えるので、良質なアウトプットができる。
つまりは、”1″のインプットが少ないと、引出しが無いので、アウトプットの中身も薄い。
インプットが増えると、次第に読み飛ばしも出来るようになり、本を読むスピードも速くなる。
となると二次曲線的に知識が増え、良質なアウトプットも出来るようになる。
“型”について
モノにはある程度は”型”が決まっている。
往年のアクション映画は、だいたい絶対絶命のピンチに陥り、ギリギリのところでピンチを切り抜ける。
これが”型”。
例えば、爆弾魔が高層ビルを爆破しようとして、なんやかんやあって、最後にギリギリのところで主人公によってビルは爆破されずにすみ、かつ犯人は捕まる話があったとする。
この中で、”なんやかんやあって”の部分は読み飛ばしても大丈夫な部分。
「爆弾魔が爆破しようとしたビルが、ギリギリのところで爆破されなかった」の部分をおさえれば、この物語を”知っている”事にはなる。
つまり、そもそも全部読まなくて良い。
この考え方(読み飛ばし)は、あまり無かったので、目からウロコ的な部分でした。
アウトプットについて
僕は、工業高校出身。
どうして工業高校に行ったかは割愛するけど、工業高校ってハッキリ言って誰も勉強しない。
逆に僕は、大して勉強しなくても大体のことは授業を聞いてればわかっていた。(周りは、話をほぼ聞いてない。そもそも授業がつまらないって事もある。)
だから、試験前になると皆んな僕に聞いてくる。
キャラ的に聞きやすいってのもあったと思う。
だいたいの事は即答できるけど、全てが分かるわけではない。中には分からない事もある。
となると、調べて回答する。
だいたい僕に聞いてくる人(分かってない人)は、理解が出来てないので、噛み砕いて説明する必要がある。
この噛み砕くってのが、なかなか難しい。
なぜなら、本質を理解していないとできないから。中途半端に分かっていても、噛み砕いて説明できない。
分からない人に説明するために、自分の知識レベルをほぼ完璧に理解するレベルまで高める必要が出てくる。
だから、僕はいつも自分が勉強したというよりは、周りに教えるがために勉強し、理解して、結果としてテストも良かったりした。
逆に、あまり聞かれないテストの科目はあんまり良くなかった気がする。
分からない人に分かるように説明する(アウトプット)のを続けると、自然と勉強(インプット)するようになっていた。
アウトプットの本質は、ここにあるのだと思う。
何かを発信したい人は、それ以上のインプットをしている。それが無ければ、薄っぺらい内容になる。
薄っぺらさは、どこかで分かってしまう。
ショーンKのように。
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