以前、社内の講習会がありました。内容は、営業的な話で、マーケティングの内容が含まれています。
講師である、コンサルのおじさんが、
「『ドリルを売るには穴を売れ』という本があって…」
と話をしてました。
その言葉が耳に残っていて、たまたま中古本屋で本書を見つけました。
なんとなく手に取り、気になったので、そのまま購入しました。
概要
本書は、マーケティングの入門編として、有名のようです。初版が2007年1月なので、すでに12年も前なんですね。
本書の構成は、大きく分けて二つで構成されています。
①ストーリー編
売多真子(ウレタマちゃん)がイタリアレストランの再建を託され、周りの協力も得ながら、見事にレストランを再建する物語。
②解説編
ストーリー編の内容と並行して、ストーリー編の中で出てくる言葉の補足や解説。
ストーリー編が面白いので、解説もスッと入ってきます。
感想
この本が、解説編だけだったらヒットしてないと思います。
ウレタマちゃんが、イタリアレストランを立て直す話が面白く、マーケティングの解説と絡めて話が進んでいくことで、マーケティングについて、スッと入ってきます。(3Cとか4Pとか)
大抵のビジネス本は、
要点が書いてあって、その理解を深めるために例え話が書いてあります。
この本の場合、そこが逆で、例え話があって、それを解説する形になっています。
これが読みやすさなんだと思います。
まだ読んだことないですが、大ヒットした「もしドラ」も同じような構成なのではないでしょうか?
本書は12年前なので、今と少し状況が違うように思います。
Eコマース市場がここまで大きくなる前だったり、SNSがここまで普及したり、GAFAがここまで大きくなる前だったり。
ただマーケティングの本質は変わらないし、GAFAがここまで大きくなったのも、マーケティングが上手だったからでしょうし、マーケティングの本質に時代は関係ないと思います。
今、営業の仕事をしている人、将来的に自分でビジネスをしたい人、は一読しておいて損はしない本だと思います。
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