会社から支給されている携帯電話は、iPhone8です。
ケースも一緒に支給されるんですが、レザーケースを作ろうと思い、作る事にしました。
以前、私物であるiPhone8Plusのケースを自作しました。今回は、これをベースに作成する事で、結構すんなりとできました。
型紙
今回も、型紙をCADで作成し、工作用紙に貼り付けて切り出しました。
(話は変わりますが、僕の愛用している、フリーのCADソフトのDraftSightが2019年12月末で無料版は終了の連絡があり、ちょっとショックを受けてます。だれか代わりのソフトを教えてください。。。)
iPhone8Plusのデータがあるので、今回はそれを真似て製作します。
iPhone8の外形図もAppleが公開してるので、まずは外形図をトレースします。
あとは、iPhone8Plusの型紙をコピーしながら仕上げます。
型紙製作は順調にすぐ出来上がりました。
革の切り出し
今回は、協伸アウトレットで購入した、生成りヌメ革を使用。
革の厚みは1mmを使用します。
革の厚み1.5mmを使うと、多分iPhone本体がスッと入らないです。
このあたり、ゆるくてもダメだし、きつすぎてもダメなので、なかなか難しいです。
若干キツイくらいが理想的と思ってます。
今回は、ニートフットオイルを刷り込んでます。(写真は乾かし途中)
iPhoneケースは、縫う箇所が少ないので、切り出しで出来栄えがほぼ決まります。
R部分は、こないだ買ったR定規”小丸”を使用しました。
これ、なかなか良いですね。R部分の精度が上がります。
素材が樹脂なんで、ちょっと分厚く、若干使いにくいところがありますが、小丸なしとありでは出来栄えが違います。
まあまあキレイに切り出しできたかな。
縫製後に処理できない箇所をトコノールで処理しておきます。
後から処理できない箇所は、背面側の重なるところですね。それ以外は、後から磨く事が出来ます。
今回使用した協伸さんのレザーは、床面がキレイでケバケバ感が全然なかったので、床面の処理は省きました。(横着者なので)
ちなみに床面は切り出す前に処理した方が良いと思います。トコノールの水分と、ガラス板の圧で革が伸びた事がありました。
縫製
穴をあけて縫っていきます。
僕は、生成り+白糸のベタな組み合わせが大好きなので、今回も白い糸で作ります。
ビニモの5番
はじめに背面側を縫製。
続いて、上部を縫製。
縫うところは、これだけなので意外とすぐに終わります。
ホック・ハトメ取り付け
サイドにある穴は、ストラップ用のハトメを付けます。
「ストラップなんていらねーよ」
と言われるかも知れませんが、僕は蜘蛛の巣のようにバキバキになったスクリーンを見るといたたまれない気持ちになるので、ストラップは必要と思ってます。
ちなみにストラップをつけると、革のフィット感も増します。
ハトメのサイズは#200です。(下穴は4mm)
中央の穴は、革の固定用のばねホックを取り付けます。
ギボシでなく、ばねホックのオス側のみを使用します。別にギボシでもいいのですが、ばねホックの方が安くて、でっぱりが少ないので。
(ばねホックのメス側だけ余っていくのが困りものですが)
3mmの穴に押し込むと、ちょうどハマるのでなかなか良いです。
裏面は、iPhone本体が傷つかないように薄くした革を貼り付けます。
ハトメのところはiPhone本体に直接触れないので何もしなくてOK。
両サイドを曲げる(型をつける)
一旦、iPhoneをケースにはめてみます。
サイズ感はいい感じですね。
ただ、ディスプレイ横の両サイドの革が、びろーんとなってしまいます。
これを直すには、革に型をつける必要があります。
そこで、メガネクリップで曲げ癖をつけます。
型をつけるだけで、大分とマシになりました。
それでも、なじむまでは中々キレイには収まらないので、今回はこのまま使いながらなじませます。
因みにiPhone8Plusのときは、カタメールで両サイドを固めました。(この秘密道具的なネーミングセンスが凄いです。)
完成
とりあえず完成です。
(コバの処理は、これからします)
なかなか良い感じにできあがりました。
カメラレンズの位置が、若干ズレました。0.3mmくらいのズレですかね。0.1単位の誤差な感じなので、許容範囲です。完璧に合わせるのは難しい(というか無理)ですね。
ハトメとギボシもどき(ばねホック)です。
ギボシもどき(ばねホックオス)は、こんな具合でキレイにはまります。
あとはひたすら馴染ませるだけです。馴染ませ具合は、後日追記したいと思います。
型紙
ここから型紙をダウンロードできます。
iPhone8ケース(シェル型)
厚みは1.0mmを使用した場合を想定してます。
この型紙で、1.5mm革を使うと、多分キレイにできません。
今回、1.0mmを使用しましたが、若干キツイくらいの丁度良い状態でした。(もしかしたら1.2mmくらいならいけるかも)
なおPDFから印刷するときは”実際のサイズ”を選択して印刷ください。
家のプリンターの不具合なのか、私の場合は家でPDFで印刷すると若干寸法が違ってました。
CADのままなら正確な寸法でいけるんですがね。
(CADデータ.dwgを配布しても良いんですが、どうなんでしょうね?需要あるのかな?)
iPhoneケースは結構寸法にシビアなので、1mm違うと上手に入らなかったりします。
この辺りは、印刷してから確認してみてください。
エイジング
2か月使用したiPhone8レザーケースのエイジング具合を記事にしました。
なかなか良い感じにエイジングしています。
iPhone8plus
iPhone8plusも製作しています。
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