僕は今、持ち家です。
僕が家を買ったのは30歳くらいの時で、今思うと持ち家になるのは、結構早めだなぁと思います。
今の家は、狭いので引っ越したいと常々思っているのですが、今回は、今の我が家を購入した時の事をお話したいと思います。(半分くらいは愚痴ですけどね)
自宅購入
僕ぐらいの年齢(38歳)になると、徐々に周りの皆が持ち家になっていきます。
これは自然な流れです。
子供が出来て、将来を考えた時、家が欲しくなる。今は、賃貸マンションだけど、子供が大きくなる前に持ち家が欲しいよね?って事で、「じゃ、家建てますか?」となる。
周りの皆んながそうだから、同じように右に習えで家を買う。
僕も、似たような感じで、子供が少し大きくなった今、新たに家が欲しいなぁと思ってます。
ただ皆とちょっと違うのは、既に持ち家ってところです。
家を買った時の事
今から9年くらい前、嫁さんのお父さんが亡くなった事がきっかけでした。
気付いた時には、癌が進行していて60歳で亡くなりました。
義父が亡くなった事で、義母は未亡人になり、いつもシクシク泣いているような感じで、少し元気もありませんでした。
義母は明るい人で、元気が取り柄みたいな人です。僕ら夫婦は、近所の賃貸マンションに住んでいた事もあり、寂しくならないようにと毎週土日になると顔を出すようにしていました。
そんな中、たまたま嫁さん実家マンションで、部屋が売りに出ました。
それも真横の部屋…。
嫁さんの実家は築古マンションで当時で築38年くらいだったので、正直な話、僕はそれほど乗り気ではありませんでした。
ただ未亡人の義母と、嫁さんは、大はしゃぎ。
「とりあえずオープンハウスをやってるから見に行こう!」
と、ノリノリで言うので、しぶしぶ見に行きました。
内見
中を見て、少しビックリしました。
というのも、ほとんど使われた形跡が無かったのです。
嫁さんも、「この部屋の人は一度も見た事がない」と言っていて、どうやらずっと空き部屋だったようです。
今までずっと使われていなかった部屋
それが急に売りに出される
という若干ホラーじみた話ではあります。
当然、部屋の中は、全体的にキレイではあるのですが、設備は30年以上前のままで、古過ぎてとても使えない状態でした。
フルリフォームをしないと、とても住めそうになく、物件価格とは別でリフォーム代がかなり掛かる状態でした。
リフォームについては、義父は生前に内装屋の親方をやっていた事もあって、知り合いの大工が
「俺が、安くリフォームしたるで!」
と、いきりたっています。
なんだか外堀を埋められているような状況になっていました。
そんな中で義母が、
「どう?」
と、キラキラした目で見つめてきます。
旦那を亡くしてすぐの未亡人にそんな事を言われたら、断ることは出来ません。
「…まぁ、いいんじゃないですかね。」
と言い、物件を購入する事になりました。
買付
売りに出た直後に、内見して買付を入れたので正直一番手だと思っていたら、まさかの二番手との事でした。
不動産屋のおっさんが、
「一番手は投資物件として値引交渉してきています。購入するために、今回は満額回答でいきましょう。」
この不動産屋のおっさんは、やり手なのでしょうが、話の節々に自慢話が入るので、イマイチ信用できません。
不動産屋というだけでも胡散臭さがあるのに、引越し屋の営業やってて全国一位になったとか、今の会社でも一位になったとか、そんな確認のしようのない事ばかりを自慢してくるのです。
不動産屋のおっさんは終始胡散臭かったんですが、義母からのキラキラした眼差しが眩しく、また一番手やら二番手やらを確認する術もないので、言われるがまま
「分かりました。満額でいきましょう。」
と満額で進める事になり、そのまま無事に購入する事になりました。
もしかすると、満額で契約するための嘘だったんじゃないかと今でも思っています。
物件スペック
築38年
SRC造
約50平米
3DK→1LDKへリフォーム
大阪市内、最寄り駅まで5分、
と立地だけは良いですが、ファミリーで住むにしては、ちょっと狭い印象です。
リフォーム
当時の具体的な金額は忘れてしまいましたが、
物件価格 800万
リフォーム価格 400万
くらいかかったと思います。
物件代は、22年住宅ローンを組み支払いを済ませましたが、リフォームについては何とも言えなかったですね。
義父の知り合いかも知れませんが、僕からしてみれば、ほぼ他人です。
どっかの工務店の下で大工をやってたおっさんでしたが、まあ言う事聞かないし、全てが自分都合でした。
変に付き合いがあるから、強くも言いにくいし、
「次の工事が決まってるから、それまでに終わらせなあかんねん」
と言い出して、早く工事したいと言ってきました。
僕からしてみりゃ
「そんな事知らん。」
の世界です。
当時住んでいた賃貸マンションは、会社から家賃補助9割が出ていたので、急いで引っ越すつもりもありませんでした。
そんな僕としては、
「ゆっくり部屋のレイアウトプランを考えて進めたい」
と思ってました。
ですが、結局は義母と大工のおっさんでどんどん進められ、終わったところで
「400万かかったから、よろしくね」
みたいな感じでした。
「は?」
と思いましたが、終わったものに対して、今更あれこれ言えないので、支払う事に。
僕が独身時代に貯めていた貯金300万を一括で支払い、義母が貯めていた100万を出して支払いました。
たまたま貯めてたからどうにかなったものの、あまりにも酷い。
見積を後出して、
「こんだけかかった」
って言われてもね。
正直、二度と頼むことはないです。
腕が良いとか悪いとかではなく、見積は出さないわ、施主の言う事を聞かないわ、ありえないですからね。
という事で、僕の個人資産(貯金)は、ここで全て消えたわけです。
今思いだしても、このあたりの流れは酷いです。
引越し
リフォームが完了したので引越ししました。
まぁ色々ありましたが、当時は初めての持ち家って事で嬉しかったのを覚えています。
ただ前のマンションよりも狭くなった事で、家具がキレイに収まらなかったりして困りました。
狭い家なので、家具なんかを買い替えしたくもなりましたが、
「せっかくパパ(義父)が買ってくれたものなのに、捨てるとか言わんといてくれる!」
と嫁さんが怒り始めるので、壊れかけのソファを今でも使っています。
その後
1年後に長男が生まれました。
横の部屋におばあちゃん(義母)がいる環境で、「ああ良かったなぁ」と思っていました。
僕自身は、僕が生まれる前に祖父母のどらちも亡くなっていて、じいちゃん、ばあちゃんのいる家庭にどこか憧れのようなものがありました。だから、おばあちゃんが近くにいる環境を子供には作ってあげたいと思っていましたから。
そんな中、義母は、地元の奈良に休日になると出かけるようになりました。
というのも、地元の友達が未亡人の義母に対して気を遣って、遊びに来るように言っていたからでした。
僕らは「気晴らしになるし、良いね!」と思っていました。
そんな中で、僕は僕で転職しようと思っていました。
そして先輩から誘われて、転職&転勤(単身)となる事が決まりました。
この時、長男は2歳くらいでしたが、
平日は義母がいる。
土日は僕がいる。
だから子育ては大丈夫だよね?という事で、別居生活が始まりました。
ただここで問題が起きました。
義母の奈良帰りが、最初は土日だけでしたが、これが段々と3日、4日、と増えていき、しまいには帰ってこなくなったんです。
どうやら、奈良で彼氏が出来たらしく、基本的に奈良で生活すると言うのです。
「は?ありえへん」
と思いました。
誰のために家買ったん?
利子入れて1000万くらいの借金さして、僕の全財産を使わせて、
「彼氏が出来たから、しゃあない」
ってなんなん?
今でも腹が立ちます。
一番腹が立ってるのは、嫁さんだと思います。
子供ができたら、誰もいなくなった
って感じですから。
嫁さんには苦労かけたと思いますが、あのくらいの年代の人達って、あんな感じなんです。
自由なんですよ。
「しゃあない」
で、すべてが終わらせられます。
そして今
結局、その後に義母は70歳で再婚しました。
その年で、再婚する理由があんまり分からなかったんですが、まあ良かったとは思います。
義母彼氏は、偶然ですが長女と誕生日が一緒です。だから長女の誕生日会は、いつも義母彼氏が一緒です。
義母が孫の誕生日を祝いたい
義母が義母彼氏の誕生日を祝いたい
が同時に発生するため、誕生日ケーキを一緒に食べる事が通例になっているのです。
だから、もし再婚せずに別れていたら、数年後に写真を見た時、
「いつも長女の誕生会に写っているこのおっさんは誰やねん」
と、かなり微妙な状況になってしまいますから。
「これは、おばあちゃんの当時の彼氏だよ」
と、”祖母カレシ”という聴き慣れないフレーズを言わなくても良くなりましたから。
僕には、親心で子供の事しか考えられません。
かなり脱線しましたが、こんな風にして僕は家を買い、持ち家になりました。
ですので、今の家には全然満足できてません。
50平米は狭すぎる。
家族4人で1LDKはキツいとずっと思ってます。
「いつかはマイホーム」
と思いながら5年くらいが経ちました。
そして、不動産投資をやりたいと思い始めています。