僕は今38歳で、気づけばもうすぐ40歳になろうとしている。
子供の頃に思っていた38歳は、完全におっさんで、立派な大人だった。
立派な大人は、何処か余裕があって、お金もあって、人生を楽しんでいる。
そんなイメージだった。
けど、いざ自分が38歳のおっさんになった時、子供の頃みていた38歳とは駆け離れている。
この理由がなんなのか?
と考えた時、簡単に言うと
「楽しくない」
からだと思う。
レザークラフトしている時は楽しいし、子供と何処かに遊びにいって楽しんでいる姿を見ると、嬉しく幸せな気持ちにはなる。
けど、何処か根底に不安な気持ちがあって、心の底から楽しめないでいる自分がいるような気がしていた。
それが何なのかと言うと、
・仕事のストレス
・将来への不安
だと思う。
仕事のストレス
子供の頃に将来の夢で選んだ仕事は、楽しくて、頑張った分だけお金がもらえるものだと思っていた。
社会人になり、その考えは違うものだと気づく。
まず自分のやりたい仕事ができる会社に入る事がなかなかできない。そもそも自分が何をやりたいのかすら、分からなくなったりもする。
そんな中で、何となくの方向性を見出し、サラリーマンになっていく。
別に好きでも嫌いでもない仕事の中で、少しでも楽しむように頑張ろうとはするが、
自分のやり方=会社の要求
ではないため、なかなか好きなようにはできない。
そうなると、仕事はほぼストレスになる。
そこで僕は勝手に
ストレス=給料
と思っていた。
管理職になればなるほど責任が高くなり、同時にストレスも増える。だからストレス高い人が、給料が高いものだと思っていた。
ストレス=給料ではなかった?
でも、そうでは無かったと思う。
偉い人達は、確かに給料は高いだろうけど、それほどストレスを感じているようには見えない。
たとえトラブルが起きても、何処か他人事に捉えているような気もする。(完全に偏見ですが)
例えば、僕なんかは引き継いだ案件がトラブっていても、「別にオレは悪くない」と思っている。
そう思わないとやってらんないってのもあるけど、偉い人は基本的にそんなもんだと思ってる。
偉い人は、偉い人達のコミュニティの中で、意見の相違だったり、派閥的なものだったりが存在する。
人によるとは思うけれど、僕のイメージでは、偉い人達は基本的に偉い人コミュニティの中だけを見ている気がする。
自分より偉い人によく思われたい。
ただそれだけだ。
下っ端がしんどそうにしてようが、そんな事はどうでもいい。とりあえず結果を出せ。そんな感じ。で、いざ何かを決めようとする場合は、基本的には会議で合意をとるので、その後トラブっても「悪いのはオレだけではない」みたいになる。
そんなイメージだ。
これは僕の勝手なイメージだけど、組織が大きい会社になればなるほど、こんな感じな気がする。
偉い人は、基本的に上しか見てないんだ。
下手すると客の方すら見ていないのだから、困ってしまう。
完全にただの僕の愚痴ですが、僕みたいな平社員は、色々な不満を抱えて仕事をしてる。
これがずっと続くという不安
一番嫌なのは、これがずっと続くであろうという事。
気づけば定年は65歳に伸びている。
たぶん僕が定年になる27年後は、下手したら定年が70歳になっているかも知れない。
今、社会人になって15年たったけど、
「もう働きたくないよね」
と言うのが、率直な感想。
何が一番嫌かと言うと、
「自由な時間が少ない」
これの一言に尽きる。
毎日、遅くまで仕事をして、場合によっては土日も仕事をして、疲労のため休日に何かしたいと思えずグータラしてしまったりもする。
一時期、ほぼ毎日定時帰りを実践できてた時期は、やはり精神的にも落ち着いていた。
誰が考えたかは知らないけれど、一日8時間労働ってのは、理にかなっていると思う。働くのが好きな人は、ストレスでは無いのかも知れないが、長時間労働は普通の人にはストレスでしか無い。
好きな事に時間をかける事は、それほどのストレスは溜まらないが、嫌いなことに時間をかけ続ける事は完全にストレスでしかないのだ。
今の上司は仕事が好きな人だから、たぶん僕の気持ちは分からないと思う。
これも一つのストレスになっているのかも知れない。
将来への不安
これは、二つある。
一つ目は自分自身の将来について。
二つ目は子供の将来について。
自分自身の将来
日本に住んでたら、皆んなが感じてる事だと思うけれど、退職し収入が無くなった後、まともな生活ができるのか?といった不安がある。
年金はあてにできない。
退職金もあてにできない。
終身雇用も怪しくなり、勤続年数が長ければ給料が上がる時代も終わっていくのかな?といった雰囲気もある。
「嫌いな仕事を70歳まで働いて、将来不安ってなんなん?」
ってのが、僕の思っている事だ。
将来の事は、その時考えれば良いのかも知れないけれど、それが不安で”今”を楽しめなくなってしまっている。
「仕事なんて早くやめて、好きな事だけに時間を使いたい」
というのが、人間誰しもが考える事でしょ?
子供の将来
僕らの時代ですら、将来が不安にもかかわらず、子供達の時代はいったいどうなっているのだろう?と、何処かで考えている。
またうちの子は、2人ともADHDな気がしている。
下手すると、それなりの会社に入って、それなりの仕事をする事が出来ないような気がしている。
実際に発達障害の検査してもらったわけではないけれど、上の子は文字の読解能力が低くて言語能力も低い気がするし、上の子はイラチで思い通りにならないと直ぐにキレてしまうのだ。(どこかで覚醒する事を期待するけど。)
となると、
「子供達が困らない資産を築きたい。」
と親心で考えてしまうのだ。
不動産投資
「なるべく働かないで生活をしたい。」
以前から漠然とこんな気持ちを持っていたのだと思う。
でも、それを何処かで諦めていて、
「成るようにしか成らない」
と思っていたのだろう。
そんな中で子供が2人になり、僕は手狭になった自宅マンションを買い直そうと思っていた。
「戸建がいいのか、マンションが良いのか」
を調べようと本屋に行き、不動産コーナーに立ち寄った。
そこに不動産投資の本がいくつか並んでいた。
自宅を買う事を考えていたのに、気づけば不動産投資本を購入していた。
「大家さんって、成ろうと思ったら成れるのか。」
というのが衝撃だった。
大家さんって、いわば不労所得で「楽にお金もらえて良いよなぁ」と昔から思ってはいた。
けれど不動産といえば、昔からの地主さんが代々受け継いでいっているイメージだったから、頑張ったらなれるなんていう事はあまり考えたことすら無かった。
それが頑張ったら成れるんだと思うと、頑張ってみたくなる。
自宅に数千万出すなら、不動産を数千万で買った方が良いのではないかと、本気で思いはじめた。
「大家さんになる」
自分のため、家族のため。
皆んなが幸せに成るために、頑張って成功させたい。
成功したら、時間もお金も全てが手に入り、全てが解決する。
そう考えると、まだ何もしてないうちから楽しくなってくる。
ワクワクする。
こんな気持ちは久々だ。
これから頑張って行きたい。
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