レザークラフト 初心者が最低限そろえる17の道具

レザークラフト

僕がレザークラフトをはじめたのは約4年前。

当時は、何も分からず、ネットと本の情報だけではじめました。今も独学なんで、多少(かなり?)我流なところはあるようにも思いますが。

レザークラフトをはじめた時、何が必要な道具なのかが全然分かりませんでした。

最初は、初心者キットを買おうかとも思いました。
ただ、このようなキットは、使わないものがあったりするのでやめました。

本には、「こんな道具がある。」「これの使い方はこう」って事は書いてますが、本にある道具って全てが必要なものでは無かったりします。(懐に余裕があれば、道具は多いに越した事ないです。)

ここでは、僕がレザークラフトをはじめてみて思った、最低限必要な道具を整理していきます。

※独断と偏見によります。

レザークラフトに最低限必要な道具一覧

最低限必要なものは次の通りです。(材料含む)

  1. ヌメ革(タンニンなめし)
  2. 糸・蝋(ロウ)
  3. 菱目打ち
  4. 菱ギリ
  5. ゴム板
  6. カッター
  7. カッター下敷き
  8. ハンマー
  9. 定規(金属製)
  10. ボンド
  11. トコノール (トコフィニッシュ )
  12. 工作用紙(型紙用)
  13. ヘリ磨き
  14. ヘラ
  15. 糸切りバサミ
  16. 丸ギリ

書き出してみると意外と多いですね。

初心者であれば、お試し期間は、なるべく道具にはお金かけたくないと思います。

100均で買えるものもあるんで、それは100均で良いです。ハマったら、どうせ良い道具を買ってしまうんだから。

それでは紹介していきます。

ヌメ革(タンニンなめし)

革はヌメ革(タンニンなめし革)が良いです。必須です

革の鞣し方法は、タンニン鞣しとクロム鞣しとありますが、レザークラフトは基本的にタンニン鞣し革を使用します。

タンニンなめしはコシがありますが、クロムなめしは布みたいに柔らかいので扱いにくいです
(僕は、最初わかってなくて、クロムなめしの安いハギレを買って失敗しました)

何を作りたいかによりますが、最初に作るのは”定期入れ”や”IDパスケース”などと思いますので、ハギレパックで良いと思います。

厚さは1mm〜1.5mmくらいが扱いやすいので、それくらいの厚みのものを選んで買えば良いと思います。

革の記載が、牛革とか本革とかだとタンニン鞣しかクロム鞣しか分からないので、この場合は避けた方が良いです。
またタンニン鞣し=”ヌメ革”なので、”ヌメ革”と記載されている革を購入しても良いです。

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糸・蝋(ロウ)

糸は、麻糸等の天然素材と、ビニモ等の化学素材とあります。

個人的には、糸はビニモ5番がおススメです。(番号は太さです。番号が少ない程太いです。)
ビニモはミシン用の糸ですが、強度があり、ほつれにくく、非常に使いやすいと思いますので、おススメです!

糸は蝋(ロウ)を塗り込んで使いますので、あわせてロウも必要です。

最初から、ロウが塗り込んである、蝋引き糸もあるので、それでも良いです。

蝋引き糸は、ロウの量がかなり多くベタベタになるので、糸+ロウを購入することをお勧めします。

糸の色は酒類が沢山ありますので、好きな色を買いましょう。

レザークラフト用の先が少し丸い針です。

布で使うものより、先っぽが丸くなってます。

曲がってる針もありますが、あれは駒合わせ縫いなど違う用途で使うものなので不要です。

クラフト社 手縫針 丸針・細 5本入 《 レザー クラフト レザークラフト 手縫い 工具 道具 》

菱目打ち

縫い穴をあけるフォークみたいな道具です。
レザークラフトでは、菱形の穴を開けていきます。

店舗には大体4種類置いてます。(6本目、4本目、2本目、1本目)

とりあえず“4本目“2本目のどちらかだけあれば良いです。
2本買っても良いですし、他の本目は必要と思えば買ってください。
ピッチが1.5mm、2mm、2.5mmとありますが、とりあえずは2mmで良いです。

ちなみにピッチ表示は、メーカーによってピッチ幅の表示が違います。

【クラフト社】 1.5mm、2mm、2.5mm
【協伸エル/SEIWA】 3mm、4mm、5mm

表示が違うだけで、クラフト社 1.5mm と 協伸エル 3mmは、同じ大きさです。
合わせて欲しいところですが・・・。

クラフト社 4本ヒシ目打 2ミリ幅 《 レザークラフト 工具 菱目 目打ち 道具 》

菱ギリ

菱形のキリです。

最悪無くても良いですが、使用頻度がそれなりに高いです。

菱目打ちで対応できない曲がりの部分の穴あけや、穴ピッチの微調整をする際に使います。

また菱目打ちを使わずに、菱ギリで全部穴あけしても良いです。
菱ギリで穴あけすれば静かに出来るので、夜のマンションでも気にせず作業できます。

ゴム板

菱目打ちやハト目打ちを使う時に下敷きにします。20mmくらい厚みがあります。

大きさが何種類かありますが、B5サイズくらいので良いと思います。
もっと小さくても大丈夫ですが、あまり小さいと作業がしづらいので。

カッター

革を切る時に使います。

切る道具は、革包丁や別たちがありますが、使いこなすには難易度が高いので、カッターで切ります。細かいところは、デザインナイフ等を使うと良いです。
OLFA(オルファ)の内装プロなんかもいいですね。

カッターの刃は黒刃などの切れ味が良い刃に変えることオススメします。

それ以外では、刃先が鋭角のデザインナイフや鋭角カッターもあると便利です。細かなカットがしやすいので。

とりあえずは、普通のカッターがあれば良いです。

カッター下敷き(カッターマット)

カッターの下敷きが必要です。下敷き無しでは机を傷つけちゃいます。

最初は小物から入ると思いますから、A4でも良いと思います。
ただA4だと30cmくらいまでが限界なので、できればA3くらいあると良いですね。

100均にはA4サイズまで売ってます。
それ以上はホームセンターや文房具屋さんで購入しましょう。

ハンマー

菱目打ち、ハト目打ちで使います。

本では、だいたい木槌が紹介されてますが、僕はゴムハンマーを使ってます。
プラスチックハンマーも使ってましたが、ゴムの方が打撃面が大きくて、多少の重量もあるので使いやすい気がします。

ゴムハンマー、プラスチックハンマーは、100均にあります。(ゴムは、最初ゴム臭いのが少し嫌ですね)

ラウンドモウルっていう道具もありますが、いい値段しますね。

定規

カッターを切る時のガイドとして使用します。

金属製の定規推奨です。プラスチック定規だと、カッターの刃に負けて、定規の方が削れてしまいます。

僕は、100均の30cmアルミ定規を使ってます。

短いのは無印の15cmアルミ定規を使ってます。

スチール製もありますが、スチール製は定規の幅が狭いです。アルミは強度が弱い分、幅が大きくなっているケースが多く使いやすいです。またアルミの方が軽くて良いと思います。(正直、好みなので、現物で確認ください)

ただウチのアルミ定規は、子供達によって曲がってしまいました。一長一短ありますね。

クツワ/ハイライン アルミ定規 30cm シルバー/XS30SV【ココデカウ】

ボンド

ボンドは革と革の接着、仮止めに使用します。

ボンドは色んな種類がありますが、とりあえず木工用ボンドがあれば良いです。
追加でGボンドを買っても良いです。Gボンドはクリアーをオススメします。
普通のは色が黄色なので、はみ出た時に黄色の接着剤が見えてしまいます。

レザークラフトにハマってから、サイビノール、ゴムのり、なんかを買えば良いと思います。

ボンド類は100均で売ってます。

木工用、G17ボンド、Gクリヤーボンド、全部100均一にあります。

ボンドGクリヤー 20ml(ブリスターパック) 関東当日便

トコノール(トコフィニッシュ )

床面やコバに塗ってキレイに整えます。ケバケバをキレイにする、ノリみたいなものです。

これがないとケバケバ感が残って、キレイにできないので必須です。

トコノール とトコフィニッシュ は用途は同じですので、どちらでも良いと思います。
※トコノールは、着色タイプもありますが、無色で良いです。
着色タイプは、革の色に合わせる必要があるので。

工作用紙

型紙用に使います。

厚紙があればそれでも良いですが、自分で型紙を手書きするのであれば、マス目のある工作用紙をオススメします。

僕みたいにCADで作ったり、本の付録を使うのであれば、マス目がない厚紙でも良いと思います。

工作用紙は、100均で売ってます。最近ダイソーで見かけないので困ってますが・・・。

因みに、型紙を幾つか公開してるんで、使ってみてください。

ヘリ磨き(コーンスリッカー)

コバ面をキレイに仕上げる為の道具です。

平らな面と、コバ用の溝があり、用途に応じて使い分けます。
(床面は、ガラス板なんかで押し付けますが、なくてもどうにかなります)

これがないとコバの処理が出来ないので、必須です。とりあえずは、1つはあった方が良いです。

ヘラ

接着剤やトコノールなどを伸ばす時に、ヘラがあると便利です。

ヘラは、100均でも売ってます。

最悪、厚紙の切れ端なんかでも、代用はできます。

最近、接着剤の掃除が面倒なので、厚紙を切ったものを使ったりもしてます。

レザークラフト ジラコヘラ 20mm 2574 (ネコポス可)

糸切りバサミ

裁縫用の糸切りバサミです。

縫い糸を切る時に使います。普通のハサミでもどうにかなりますが、縫い終わりのギリギリのところで切ろうと思うと先が細い針の方が良いです。

東京浅草のアンドレザー(@and_leatherさんで売ってる「鬼のように切れる糸切り鋏」がツイッター界隈では有名です。
\300円で鬼のような切れ味で、かつ研ぐこともできて”完璧”
と専ら評判が良いです。

もちろん私も持ってます。

※同じものが通販でありました。

丸ギリ

型紙から革へ転写する時に使います。

ケガいたり、小さな穴をあげたり、色々と使います。

一般的なメーカー品も安いので、買った方が良いです。

クラフト社 レザークラフト丸ギリ 8541

まとめ

これだけのものを揃えれば、なんとかなります。

100均で揃うものも多いですし、元々家にあるものもそれなりにあるはず。
まずは最低限の道具を揃える事が重要です。
道具があれば、どうにかなりますので。

あとは、何を作りたいかによって必要な物が変わります。
ばねホックをつけたい。ハト目をつけたい。(今回、ホックやハトメ等は除きました)

作りたいものに合わせて道具を揃えれば良いです。
最初に、全てを揃えても無駄な出費になりがちです。

僕がそうでした。

ステッチンググルーバーを一番はじめに買いましたが、あんまり使ってません。
ステッチンググルーバーよりも、菱ギリや丸ギリの方が良く使います。
※今更ですが、マルチステッチンググルーバーを買えば良かったと後悔してます。

使う回数が少ない道具を買うなら、革を買って色々作った方が良いです。

目的は作る事です。
作ってる時が楽しいのです。

そして作った作品を、自分で使いましょう。
多少使いにくくても、愛着が湧きます。

使い勝手が悪いと、次作るときはこうしようとアイデアが湧きます。

そのアイデアで修正した型紙をつくります。

またレザーでつくります。

永遠のループにハマります。

でも楽しいです。

良かったら僕の型紙で作ってみてください。

感想聞かせてください。

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