皮革講座に行ってきました!(レザーソムリエBasic)

レザークラフト

6月30日(日)に、大阪で皮革講座が開催されたので行ってきました。

なかなか有意義な講習会でしたね。

革好きの人は、受講しておいて損はないと思います。

皮革講座受講まで

ある日、レザーソムリエ(@leathersommelir)のツイッターアカウントがたまたまタイムライン上がってきました。

”レザーソムリエ”って何やねん、と思いながら見ていたら、皮革講座を無料で開催します、とあります。

「無料」の文字を見て受講を決断。

日時・場所

【日程】2019年6月30日 13:00〜15:50

【場所】大阪府大阪市北区曽根崎新地1-4-20 桜橋IMビル

大阪の北新地駅からすぐのビルでした。

https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/cc-osaka-ekimae/access/

このビルの、一階でエレベーターに乗ろうと思ったら、なんだかボタンが変。

▲と▼がない。

階数が書いてあるだけ。

行きたい階を、外で押すとカゴがきます。(ちなみに11階を押しても上行きのエレベーターが来るだけで、中でもう一度11階を押す必要あり。)

しょうもないところで戸惑いました。

会場

入口で、出席名簿にチェックを入れて、自由にすわります。

会場は、それなりに広く全部で100人くらいは入れそうなところです。

今回も100人くらいは居たのではないかと思います。

【プログラム】
講義 20分(皮革について)
ビデオ 20分(なめし工程について)
講義 10分(皮革について その2)
休憩 10分
実習 80分(20分×4)
講義 30分(革のケアについて)

座学は少なめです。

座学

座学は、それ程深い内容はありません。

時間も短めです。

皮革の歴史、なめし(皮→革)について、染色について、をサラッと説明。

途中、ビデオがあって、なめし工程を詳しく見れます。

ビデオがメインって感じですね。

ただひとつ、この座学の中で大事だなと思った事は、

『革は、食の副産物であること』

でした。

革のために、動物を殺めてはいけないって事。
だから、牛革が多いんだ、とすごく納得しました。

実習

今回のメイン企画ですね。

4箇所で専門家が革について、各専門分野を説明してくれます。

1.牛革
2.仕上げ(染色など)
3.小判もの(ヤギ、羊など)
4.エキゾチックレザー(ワニ、ヘビなど)

受講者側は4班に分かれて各所を回ります。

一箇所、20分。

牛革

馴染みの牛革です。

やはり半裁は大きいですね。写真に収まらないです。

こちらでは、クロム鞣とタンニン鞣の革の違いなどを教えてくれます。タンニン鞣は握るとギュギュっと音が出ます。

また牛は、成長度合いで呼び名が変わります。

若い順に、カーフ、キップ、ステア。

若い方が、きめ細やかで柔らかいが、流通量が少なく高価になります。

革のために殺される事はありませんので。

仕上げ(染色など)

クロムなめしとタンニンなめしの違い、型押しや染色についての説明があります。

染色については、少し面白かったですね。

机の上にある革は、2種類ありますが、左は顔料、右は染料です。

下地が茶色の革に染料を入れると、色が濃くなってしまって水色では無くなってしまってます。

つまり染料は、下地の色に影響されるので、染め直しとなると濃くするしかない。

一方で顔料は、下地の色の影響がないので淡い色でも染色できます。

あとヌバックとベロアとスエードの違いを教えてくれました。

・ヌバックは、銀面をバフィングさて起毛させたもの。

・ベロアとスエードは、床面(肉面)を起毛させたもの。

・起毛の毛足が長いものがベロア。

・起毛の毛足が短いものがスエード。

今まで違いをよく分かってなかったので、勉強になりました。

ちなみにバックスキンは、雄鹿革“の事だけなのでヌバックとは異なります。

ヌバックは、ニューバックスキンが訛って、ヌバックと言うらしいです。

小判もの

ここでは、ヤギや羊といった小さめの動物の皮についてです。小さいと皮も柔らかくなります。

ここでもスエードについての説明がありました。

小判ものは、全てスエードになります。

牛革などは、ベロア。

牛床革なんかは、ベロアにしてリーズナブルなブーツにするとの事。

なるほど。

エキゾチックレザー

これが一番面白かったですね。

普段、見れない触れないものが一度に沢山見ることが出来ます。

ワニ、ヘビ、オーストリッチ、馬など。

ワニやヘビなどのエキゾチックレザーは、ワシントン条約で制限されてるので、希少価値があって高価との事。

最近のヘルシーブームで、脂肪の少ないオーストリッチ肉やワニ肉などが食されるようになって、流通しているワニ革のほとんどは養殖らしいです。

養殖されるワニには、タグがつけられ管理されます。これはその管理タグ。

しっぽの部分に取り付けられています。

これは馬革。

この写真の中央部がコードバンの取れる臀部。

コードバンは馬革から削り出してみないと、どのくらいコードバンとして使用できるか分からないらしく、その辺りも高価な理由らしい。場合によっては全く取れない事もあるとの事。

講義 革のケアについて

最後に革のケアについて教えてくれます。

「革は水に弱い」

と言うけれど、これは違っている。
というのは、そもそも革には水分が含まれているから。

では何に弱いのかというと、

『革は乾燥に弱い』

水分がないと乾燥して、ひび割れたりする。
なのでクリーム等で保湿をしたりする。

と、このあたりの事を教えてくれます。

所管

正直、無料講座ってロクなものでないケースがほとんどと思いますが、この講座は”アタリ”ですね。何かの勧誘的な要素もありません。

しいて言えば、レザーソムリエBasicの試験を受けてくださいね、くらいの可愛いものです。

大概、「無料講座」的なものは、お金を巻き上げようとする匂いがするものですが、これは全くそんな感じはありません。むしろ受講者側の方が、ギラギラしています。

僕と同じ班で回った、兄ちゃんは人が居ようが御構い無しに前に出て行き、最前列をキープするし、横にいた姉ちゃんはマニアックな質問をぶつけたりする。メチャメチャ真剣に聞き入るオバさまもいたりして、若干カオスな雰囲気が漂っていました。

受講者も老若男女いて、どういう人たちが受講していたのか気になります。

幅広すぎて、想像つきません。

何となく、ファッションに携わろうとする人(携わっている人)がメインのように思われました。

(ただの私の勘だけです。)

何はともあれ、無料なので革好きさんは是非受講してみたら良いかと思います。

蛇足

レザーソムリエのテキストを買いました。思っていたよりも内容が薄いです。

自分が受験してる資格試験のテキストがボリューム多すぎなだけのようにも思いますが…。

正直、テキストを買わなくても、この皮革講座を受ければ、合格する気がします。
テキストは「あった方が良いかな〜」といったレベルに感じます。

今回レザーソムリエを受験しようとも思いましたが、ほかの資格試験があるのでレザーソムリエBasic試験はスルーします。

ちなみに合格者を募って、栃木レザーさんの工場見学に行くツアーがあるみたいです。

別に資格はいらないので、工場見学だけ行きたいですね。

大阪在住。

激しい息子と、超絶イラチの娘を持つ、二児の父。

1LDKに住む。
狭いので引越したいが・・・。

レザークラフトや普段色々と思っている事とか、綴ってます。

不動産投資やってみたいんですが、なかなか踏み出せず。

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