どうも一束です。
建築現場って、しょうもないやつがいっぱいいるんですよ。
ちょっと前に入ってた18階建ビルの現場の朝礼での話。
朝礼では、ゼネコンの若い衆が司会して、注意事項や指摘事項を連絡します。
『昨日、17階で職人さんのバケツにおしっこをした人がいます。仮設トイレは18階にあるので、そこでして下さい。そして人のものは傷つけないようにして下さい。』
あと一階上まで行くのが我慢できなかったんですよ。多分。
建築現場って、こんなところです。
今回の話は、バケツトイレとは全く別の現場の話です。
サブコンの所長からの呼び出し
この現場での僕は、主任技術者をしてました。建前上の主任技術者で、実務的な事は基本的にはやりません。現場は全て代理人にまかせてました。
この現場は新築の工場で建屋が3つありました。
ちょっと色々とあって現場入りが遅れてました。
なんとか職人確保して現場入りしてから、2週間くらいたったとき、現場代理人から連絡がありました。
「サブコンの〇〇所長から、呼ばれてます。」
「なんかあったんですか?」
「なにもないです。作業してたら現場に来て、なんかすぐに図面だせとか言ってるんですよ。」
この時は分かってなかったんですが、所長さんはカンカンに怒ってました。
まだ現場入りして2週間。図面はこれからでした。
翌日、とりあえず準備してたプロット図を作り直して、サブコンの所長のところに行きました。
『図面は?』
『はい、これです。』
『なんだこれは?』
『え?』
『配線ルートなんか何も無いじゃないか。こんなもんで仕事できると思ってんのか!?
お前んとこ、何考えてんねん!!
ええ加減にせえよ!図面も無しで仕事しやがって。図面直して、体制立て直して、すぐもって来い!』
めちゃくちゃ怒られました。
大人になってから、あそこまで怒られたのは初めてでしたね。
文章力がないから、伝わらないかもですが、もの凄い剣幕でしたから。
僕は主任技術者だったんで、一応状況はある程度聞いてたんですよ。正直、図面が出てないことも知ってました。
ただ、現場代理人からは、
『すこぶる順調です!』
一次下請けの担当者は、
『私分からないんで、△△(二次下請け社長)に直接聞いてください。』
二次下請けの社長は、
『何も問題ありません』
と報告を受けてました。
(一次下請の担当者は、おかしいですけどね。)
サブコン所長曰く、すぐに図面を出すように言ってたみたいなんです。区画の貫通部とか色々あるから、配線ルートの図面がないとチェックができないんですよね。
正直図面なんて2〜3日あれば書けちゃうんですよ。
ウチが現場入りに遅れて、図面が遅れてただけで、サブコンとしては一刻も早く図面が欲しかったんです。
サブコンのはからいで、プロット図だけで作業させてもらってただけなんですよね。
現場レベルで、サブコン担当者と、ウチの職長さんが口頭で話して、どうにかなってただけで。
僕としては、突然怒られた感じですが、今思えば起こるべくして起きたんですよね。
結局のところ、ウチの職長さん以外、誰もまともに仕事してなかったんですから。
現場代理人変更
結局僕が、現場代理人として、現場入りしました。
まず図面の整理を3日くらいでやって、僕は常時現場入りして、内容の整理して。
現場にしっかりと入るようになって分かったんだけど、やる事やっておけば、それほど大変でも無かったんですよね。
所詮はLAN工事なんで、配線ルートも大概はどうにかなるし。(電気だと、200sqとか太もんがあったり大変だけど、LANは知れてますから。)
まぁ新築なんで、色々面倒な事はあるけど、逆に言えばそれだけでした。
ほかの会社の職長さんもいい人が多かったですし。みんな優しかったと思います。
だから、普通にやっときゃ何の問題も起きない。
そう普通にやってれば。
元々の現場代理人がズブの素人だったのと、
一次下請の担当者が変なヤツだったのと、
二次下請の社長が超サボリ魔だった
のが原因なんです。
全て身内が悪かったんです。
無事に完了
新築なんで、色々ありましたが、無事に終わりました。
長いこと同じ現場をやってると、皆仲良くなります。小競り合いも多いので、逆に仲悪いとこもあります。建築現場って、そんなとこなんです。
面白い事もあるけど、基本的にあんまり楽しくはない。
ちょっとなんかあると、犯人探しがあって濡衣着せられかけたり。
自販機荒らしが1ヶ月で3回もあったり。(夏場のくそ暑い時期で、皆ピリピリしてました。)
そして、皆、言います。
『生まれ変わったら、絶対に建設業界にはいかん。建設業界は、もうええわ。』
隣の芝が青く見えます。
そして、隣の芝はほぼ間違いなく青いです。
建設業界ってそんなもんです。
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